脊髄神経について考える。 前枝・後枝・硬膜枝の知覚領域について

最近忙しすぎて更新をさぼっておりました。


機能評価の準備や、その際行われるカンファの準備(なぜか自分が3症例も対象になっている!泣)、チームのフィジカルチェックの準備、所属団体の会誌編集作業など色々なことに追われていました。



そんな中でチームの選手にヘルニアの選手が出たり、シビアな頚髄症の患者さんを担当させていただいたりなど脊髄に対して少し勉強しなければ行けないと感じました。




本当に簡単なところから自分の復習のつもりで書いていきたいと思います。





脊髄神経の解剖と生理学

精髄神経は全部31対あり、頸髄8対、胸髄12対、腰髄5対、仙髄5対、尾骨神経が1対からなります。
脊髄神経



各神経はすべて脊髄の前根、後根から出入しています。



前根運動性(遠心性)であり、末梢の筋肉や腺細胞などに至る


後根感覚性(求心性)であり、抹消の感覚神経から起こる




簡単にいうと、運動を行うという運動野からの指令は錐体交差し下降して脊髄前根を通ります。そこで生じた運動に対する感覚(皮膚感覚や筋紡錘、腱紡錘など)を脊髄の後根を通過して後索を通り、延髄で交叉して視床➡感覚野へと移行していくという感じです。



前根と後根は混ざり合い、1本の太い神経繊維となっていきそこからまず硬膜枝が分岐し、そのあと後枝と前枝に分かれていきます。


硬膜枝は脊髄の硬膜にそのまま達していくもの、椎体骨膜に分布するもの、後縦靭帯に分布するもの、椎間板後面に到達するものなどにわかれると久良木が1973年には報告されており脊柱そのもののセンサーとして働くものが多いようです。



ここから考えると感覚性のものが多いのではないでしょうか?つまり後根に属するもの。



なぜそう考えるかというと、一般的に背面の筋肉や皮膚に関しては後枝が多く分布するといわれているからです。脊柱そのものに対するセンサーはこの硬膜枝が拾っていると考えるのがベターではないでしょうか?



脊髄神経 知覚領域
実際にドイツ筋骨格医学会では硬膜姿の知覚領域を脊柱のそばと考えています。



では前枝は何をするのかというと、体幹前面の筋や四肢に分布されています。



脊髄損傷などで参考にするデルマトームや、筋肉の支配神経、腱反射の反射弓の中枢などはすべてこの脊髄前枝のことと考えられます。



前枝と後枝は筋に分布する筋枝と皮膚に分布する皮枝にさらに分かれていきます。




前枝および後枝では筋枝は感覚性運動性に皮枝は感覚性のみの分布になっています。



脊髄神経 分布

脊髄神経前枝の分布

主な脊髄神経前枝の分布としては


頚神経叢(C1~4)

頚部や肩の筋肉や皮膚に分布。最大の枝として横隔神経があり、横隔膜の運動に関与



腕神経叢(C5~Th1)

筋皮神経(上腕の屈筋)、腋窩神経(三角筋とその周辺の皮膚)、尺骨神経(肘後面を通り、前腕と手の屈筋や手掌の皮膚に分布)、正中神経、橈骨神経(上腕背面を走行、上腕・前腕すべての伸筋と上肢背面の大半の皮膚に分布)などの枝を出す。

腕神経叢

腕神経叢


肋間神経(Th1~12)

神経叢はなく、肋間隙にそって肋間筋や腹壁の筋、胸腹部の皮膚に分布



腰神経叢(Th12~L4)

大腿神経および閉鎖神経などの枝を出す。

大腿神経は大腿前面で、大腿の伸筋群や前面の皮膚に分布。

閉鎖神経は骨盤の閉鎖硬を出て、大腿の内側皮膚や内転筋群に分布



仙骨神経叢(L4~S3)

大部分が坐骨神経となる。

坐骨神経は膝窩の上で脛骨神経と総腓骨神経に分かれ、総腓骨神経は下腿前面・外側の筋と皮膚に分布。

脛骨神経は下腿後面や足底の皮膚筋肉に分布。

腰神経叢 仙骨神経叢


次回はヘルニアや頸髄症の病態の話と、腱反射と病的反射について書いていきます。



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