解剖学と触診力は表裏一体。若手が勉強すべき解剖学の重要性について

解剖学 理学療法

前回は理学療法の基礎となるものは解剖学・生理学・運動学だと書きました。
(コミュニケーション能力が大切とか言うのは大前提で、ご拝見ください。)



その中でも解剖学を勉強する意義について書いていきます。



多分学校でも1番最初に学習を始める科目ですが、1番最初にすると言う事はこれがわからないとそれ以降の学習に支障が出ますよ~と言う事です。



それがわからず、僕は非常に困りました。


過去の自分にしっかりやれよ!と伝えたいくらいです。笑




解剖学がわからないと評価の正確性が失われる


僕は現在、超急性期~回復期の脳卒中や整形外科、スポーツ現場での仕事を中心に行なっています。




まず最初の介入を行う際は必ず評価から始めるのは皆さんも同じのはずです。



きっと主訴を問診しながら姿勢やクセなどの視診を行なって、動作を見て問題点を抽出・予測していく。


その次は実際に触れていくという作業に入っていきます。(いわゆる触診)


ここで大切なのは、自分が今からどこを触るのかを明確にしておくということです。



これの正確さが失われるとその後の評価がブレブレになってしまい、誤った評価になっていきます。



例えば膝の伸展制限の原因が膝窩筋にあると予測したのに膝窩筋ではなく腓腹筋を触って評価していたら、その後のクリニカルリーズニングには誤差が生まれてくることになります。



療法士の手は商売道具そのものですが、それを使いこなす知識も必要です。




徒手的な介入を行う時の効果が間違いなく弱まる。下手すりゃ悪くなる。

ボバース タッチング
触診は情報の獲得に一役買う!

これまで関節ファシリテーションとボバースの基礎コースを修了し、ドイツ徒手医学のコースを受講中ですがどのインストラクターも触診を重要視されています。



先ほどは評価のことを記載しましたが、関節のモビライゼーションを行う際には正確な骨へのタッチが必要になります。



わからないから、動かないからといってやみくもに強く圧をかけたりすると腫脹や発赤などの炎症兆候を生み出したりもします。



筋肉への介入の際も同様で、深部筋の治療を行おうとして強く圧をかけ過ぎれば防御性収縮や痛みを誘発してしまいます。



解剖学で習う骨や筋肉の正確な位置を理解していれば、このような事態を回避できますし、徒手的介入を行った際の効果も期待できます。



実技有りのセミナーが皆好きみたいですが、コースなどを別にして触り方やランドマークの確認、触診位置の確認にそんなに時間はかけません。



触り方には技術が伴いますが、どこにその筋や骨があるかがわからないと臨床では何もできなくなってしまいます。



解剖学と触診はセットで勉強するとGOOD!

とはいえ、解剖学を頭だけで覚えるのは非常に大変です。



たいていの学校では、機能解剖学などで触診も同時に習う事が多いのではないでしょうか?



これは今思うと実に理にかなったやり方だと教員側から見ると思いますが、実際の学生はそのペースになかなか付いてくるのが難しいかと思います。



ですが、実際に勉強しようと思うとやはり解剖学的な指標を触れていく事で学習は進みやすいです。



臨床に出ていると触診の必要性に改めて気付かされます。



勉強方法はやはり教科書や解剖学のアプリなどを見ながら実際に触って練習していく。
これに限ります。



そこから、タッチングを極めていきたいならボバースの講習会、関節モビライゼーションを勉強したいならマニュアルセラピーの勉強会に参加すればいいと思います。



ボバース ボディスキーマ タッチング
セラピストの触れ方が身体図式に影響・・・

触り方の追求はその手の第一人者に教えてもらうしかないと思います。



ですがまずは場所や走行が分かった上で触ることができることが最も大切です。



解剖学が分かると臨床もやりやすくなりますので、学生や新人、若手セラピストの皆さんは一度これを機に見直して頂ければいいかと思います。




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