実力をつけたい新人・若手療法士が勉強しておくべき基本的な事。










そろそろ新人のスタッフの方々も仕事に少し慣れてきた頃だとおもいます。


それと同時に落ち着いて患者さんのことを診れる用になる頃だと思います。


そして、評価を行った時に


「なんで姿勢がこんな風になってるのか?」



「筋力トレーニングをしてきたのに歩行が改善しないのか?」



「いつまでたっても、痛みがあってADLが上がってこない・・・」



とかってよくあると思います。



そして前回話をしましたが、症例発表などで色々なアドバイスをもらうと思います。
ですが、すごく難しい事を言われたり経験値的な事を言われたり環境調整とかのことばかり言われたりなど自分が欲しいと思ったアドバイスをもらえないことも往々にしてあります。
(症例発表も工夫すればそんなことにはならないとは思いますが。)



そうなると、勉強しないと!って普通ならなると思います。



ですが、若いスタッフはその勉強の仕方もわからないことが多いと思います。



そこでありがちなのは



「若手セラピスト必見!腰痛の原因の〇〇%は~~だった!」



「片麻痺の治療法はこれをすれば大丈夫!」



みたいなキャッチコピーでろくに評価もせずに、即治効果を出してみせて(しかも対象は受講生)何万円も受講料をふんだくるセミナーに参加しちゃうこと。



確かに良くなることもありますが、基本がないからそれで改善しないとまた次のセミナーへ・・・みたいな悪循環になる。



本当にありがちです。泣



そこで、巷でよく言われる



「最後は基本に帰ることになる」



と言われるのは何故なのかを私なりに考えて見ました。





理学療法の基本とは何なのか?


すごく壮大なテーマですが、私見を書いていきます。



僕自身が少し患者さんを診れる用になってきたのかなって思ってきた最初のきっかけは、吉尾先生の脳卒中の講義でした。



それまでは脳卒中の患者さんにはとにかく、起立練習や歩行練習を反復しておりました。



この事は、現在の脳卒中ガイドラインにも推奨されている事であり決して間違えた事をしているとは今でも思いません。



ですが、当時はガイドライン通りだけど本当にこれでいいのか?とクエスチョンマークでいっぱいでした。



そこで脳卒中の理学療法で著名な吉尾先生の「股関節をしっかりみる」というセミナーを受講しました。



そこで語られたのは、肩や股関節の解剖の事や、姿勢制御に関する生理学、長下肢装具を用いる事で得られる運動学的なメリットの話でした。



この講義を受けて、なぜガイドラインの内容が推奨されているのかもわかりましたし、より高い水準で理学療法を展開するためのヒントも得られました。



でもなぜそう思ったのかというと解剖学や生理学、運動学に沿ったクリニカルリーズニングがなされ、それに対しての裏付けが得られるデータも提示されていた事でした。



この時から、やっぱり解剖学・運動学・生理学って大事なんだな~っとなんとなくですがわかるようになりました。


基本がわかれば応用も利くようになる

それから私はまずは画像のみかたを勉強するようになりました。

      



レントゲン、CTMRIなどでどこに何があるのかを勉強していき、どんな組織が障害を受けているのかを考えるようになりました。



脳の画像ではどの場所にどんな機能があるのかを勉強し、整形外科なら骨がどれくらいで仮骨形成がなされるのかや筋力はどのようにトレーニングするいいのかなどを勉強しました。



それらから予想したうえで実際の動作を見ていくと、なぜこのようになるのかというクリニカルリーズニングができるようになっていきます。



そして出来ない動作を分解し、それらの構成要素に対してのトレーニングを導入していくようにしていきました。



つまり上記で言えば、




損傷組織に対しての知識➡︎解剖学




損傷組織の再生や脳の機能に対しての知識➡︎生理学




実際の動作を見て分析し、それらから運動療法を考える作業➡︎運動学




巷でも言われていますが、やはりこの3つは基本となってくるのではと思います。



もちろん整形外科であれば手術様式も理解しなければいけませんし、脳卒中であれば内科的な合併症に対する知識や下肢装具などの知識も必要であり、そもそも高齢者の方に対しては介護保険のサービスのことなども知る必要があります。



でも、実際に患者さんに接してその場での治療を展開していく場合、解剖学・生理学・運動学は切っても切り離せないはずです。



3つの知識をフル活用すれば、例えば
大腿骨頸部骨折の患者さんに対しての筋力トレーニングがただの外転運動10✖️3セット

➡︎でもこの人LRMSTでトレンデレンブルグが出てるから、股関節屈曲から伸展に対しての外転のトレーニングをしたほうが角度特異性に基づいてていいのかな?

あれ?でもこの人の姿勢見てるとそもそも脊柱伸展への動きが少ない可動性なのかな?

体幹の姿勢コントロールに用いる筋の不使用なのかな?評価した上で、先にその問題点を解決してから筋トレしてもらおう。


みたいになりませんかね?笑



つまり、基礎があるといろんなリーズニングが出来てそれに対してのアプローチが浮かぶ訳です。



そこで結果を出せば、患者さんの信頼を得ることができセルフトレーニングやケアの方向に進めることも可能なはずです。




次回からは解剖学・運動学・生理学の勉強する必要性をさらに詳しく書いていきたいと思います。



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