トレーナーを志すPTに見て欲しい。私が思うPTがトレーナーとしてチームに関わる2つのメリット



お久しぶりです。takaです。


新型コロナウィルスの猛威に日本中・世界中が震撼していますね・・・


正しい情報をきっちりと取捨選択しないといけないです。本当に。
(○須先生の一件は、正直引いてます。)


そんな中、2/23は第55回理学療法士国家試験が行われました!


私が受験したのが46回(合格率が70%台で友人が多々落ちてしまった悪夢のような年)なのでかれこれ約10年前です。


突然ですが、皆さんが理学療法士を志したのは何がきっかけでしたか?


僕は「この仕事につけば、スポーツに関われる仕事ができるのでは??」


という安易な気持ちで、目指しました。


学生になり実習をうけていき、きづくと地元にある回復期の病院に就職していました。


※回復期病院を選んだのは「最初は色々な疾患をじっくり経験できるよ
うになりたいから」みたいな理由だった気がします。


そこで4年働き、今働いているスポーツ整形外科のある病院へ転職。


そこで縁があり、今の競泳現場に関われるようになりました。


ただ正直に言いますと・・・スポーツ現場に出ている柔整師・鍼灸師・アスレティックトレーナー(AT)の方々は、病院で勤務しているPTよりもはるかに努力し、実力もあります。


僕もある程度、勉強していたつもりでしたが深く入り込めば入りこむほど、自分の知識の狭さ・浅さに気づく日々です。


それに気づき、また勉強していき今日に至るわけですが、ふと気づいたことがあるのです。


それに気づいたときに、PTとしての強みをスポーツ現場でどうやって生かしていくべきか少し道筋が見えた気がします。


今日はそのことについて書いてみたいと思います。


選手やチームの指導者の人には「PTがいればこんなメリットがあるのか!」と伝われば嬉しいです。


PTの人には、「これがPTの強みかな?」と思ってもらえれば良いですし、


他職種の人には「こういう部分はPTと協力できれば」と感じてもらえれば嬉しいです。


PTは動作を分析し、その原因を数値化できる(客観的指標を用いれる)

前述した業種の人であれば、どんな人でも

問診 → 動作分析 → 自動運動検査 → 触診・他動運動検査 → 介入 → 再評価

みたいな流れになると思います。


ただ、他の職種とPTが圧倒的に違うのは評価の際に「客観的指標」をもちいることだと思います。

実習中に「客観的指標は?」とよく聞かれました・・・泣



整形外科テストであれば「陽性」「陰性」のような評価はします。


またエコーを用いる人であれば中の様子を見て問題点分析などを行います。


ですが、他職種の人が関節可動域(ROM)を計測したり、MMTを測ったりするところをあまり見たことが私はありません。(スクリーニングで行われているのはもちろんされています)


動作を見る際に、その動きの質を「数値化」する仕事を、学校教育から叩き込まれているのはおそらくPTのみです。


この「客観的指標」にEndfeelや触診での感触などの主観的評価を織り交ぜて評価することを日常にしているのはPTの一つの強みだと思います。


ここに障がい者スポーツであれば、麻痺による筋緊張などをより詳しく知っているのもPTです。


原因がわかっても、具体的な数値を示すことで本当に改善したのかを提示できるのはPTならではかなと思います。


数値化したデータから選手の強みと弱みを科学的根拠(エビデンス)に基づいて分析し、フィードバックが行える

PTは普段の臨床で、医師や先輩から口酸っぱく


「それ、科学的根拠(エビデンス)あるの?」


みたいに言われている人が多いと思います。


理学療法の分野自体、まだまだエビデンスが薄い分野ですが、そこを何とかして解明しようと日々努力されているPTの方々は世界にたくさんいらっしゃいます。


そこで、PT・医師が行われているのが「メディカルチェック」になります。


臨床スポーツ医学会やJoskas(日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会)、JOSSM(日本整形外科スポーツ医学会)などでは、学会のセッションの中で「メディカルチェック」というセッションがかなり増えてきています。


そこでは問診、可動域チェック、筋力チェック、整形外科テスト、体力テストなどの様々なデータを測定し、それらを統合して選手一人ひとりのやチーム全体のデータを分析しています。


私がサポートするチームでは個人にフィードバック用紙
を配布し、その上で前他院フィードバックも行っています。

ここでも、どの数値がどのくらいだから障害率が高い、ハイパフォーマンスの選手はこれくらいの数値を出している・・・などの分析を行っていきます。
(エビデンスに基づく分析、もしくはデータを構築しエビデンスを作っていく)

そしてそれぞれの問題点に対して、介入・運動を処方する → 再評価 


この流れはまさに理学療法の流れそのものだと思います。



この2点は、ある程度どの理学療法士にでも行えると思います。



理学療法士のトレーナーとしての弱点

運動の数値化、科学的データに基づく分析などはおそらく理学療法士は長けていると思いますが、他の職種の人に比べ苦手な分野もあると思います。


下記にいくつか挙げていきます。


ストレングスの知識の不足

障害予防や障害発生からメディカルリハ・アスレティックリハまでの流れはある程度PTでも行っていけると思いますが・・・


PTに圧倒的に不足しているなと感じるのはストレングスの知識です。


アスリートに対して、運動でどの程度の負荷を与え、その後の栄養摂取はどのタイミングで行うべきなのかなどの知識は学校ではほとんど学ばないと思います。


おそらくストレングス&コンディショニングの資格を保持している人や、アスレチックトレーナーの方々は最低限度、このあたりの知識を知ってると思います。(私の周りのトレーナーの方々はそうでした)


ウェイトトレーニングのことは最低限度、勉強しておくべきかと思います。


集団指導に苦手意識がある

日ごろ、PTはマンツーマンもしくは通所サービスなどでの1対十数人のレベルで集団指導などをしているかと思います。

でも、それ以上でかつ若い選手を対象に、しかもコーチなどの指導者が見ている状況はなかなか普段の臨床では経験しないと思います。




ただチーム付きのトレーナーになると、集団指導を行うことが非常に多いです。


私はスポットで競泳アジアマスターズに参加した際は、初対面の選手(日本人以外もいてる)30人以上に40分の集団トレーニング指導を行ったりしています。


このような経験は普段臨床に出ているだけでは、なかなか経験できないと思います。


ですが、なぜか他職種の方々はこれを軽々こなしています。(なぜだ??)


僕は今でこそ、そのような苦手意識はなくなりましたが、今でも少し緊張はします。


少なくとも、人前でしゃべる経験をたくさんしておいた方がいいかもしれません。


結論:PTはスポーツ現場で役に立つことはできます、そしてそのことをお話する機会があります

得意分野と苦手分野があることは前述しましたが、いずれにしても経験と勉強でカバーはできます。


僕はトレーナーとして動き始めてから、マニュアルセラピーの勉強を学び、低周波や超音波治療器・スキンストレッチなどの物理療法をより勉強し、最近はストレングスの勉強を始めています。


そして、それらに加えてメディカルチェックを定期的に実施し、チーム全体のパフォーマンスアップと障害予防のためにフィードバックを選手・コーチに発信しています。


病院での知識だけでは、絶対に通用しませんが、経験がものをいう部分があり、そこで不足していることがわかることが多いです。


そして、そのことについて少しだけですがお話する機会があります。


4/18(土)の午後、大阪市内で

セラピスト---ク

というイベントでお話する機会を得ました。

※控えめに言ってもかなり面白そうなイベントです。



私はこの中で、スポーツ現場で活動するセラピスト枠として、この記事に書かせていただいた内容をより掘り下げて、もっと具体的なエピソードをお話したいと思います。


・セミフリーランセラピスト

・訪問リハ極めたセラピスト

・デイサービス経営しているセラピスト

・コーチングを極めた社長セラピスト

・めっちゃ研究しているセラピスト

・経済学にめっちゃ詳しいセラピスト

・コミュニケーションスキル最強なライターセラピスト

・急性期でバリバリ働くセラピスト

・介護の現場で様々な活動をするセラピスト

・凡人ながらも運よくスポーツに関われたセラピスト(←私)


という、私以外はなかなかすごく濃い内容かと思います。


このメンツが一堂に会する機会は最初で最後かと。
(みんな忙しいし)


最後は宣伝になってしまいましたが、なかなかない機会ですので、ぜひご検討をお願いします!


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